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革を加工する

革製品を製造するためには、まず“皮”を“革”に変えなければいけません。どのように加工されていくのか…その製造工程を紹介しましょう。加工していく最初の段階で大切ななめしの説明も含めて、ご覧ください。膨大な手間ひまをかけて、私たちの元に届けられているんですよ。

なめしって何?

革製品について、よく「最高のなめしだね〜」という言い方をしたりします。“皮”から“革”になるための第一歩として、なめしが必要になります。動物からとったままの皮は、何も手を加えなければ腐ってしまうので、それを防がなければなりません。そうして腐らなくすることを「なめす」と言います。

昔は動物の脂をこすりつけたり、いぶしたり、植物からとった汁で染めたりして、なめしていました。今、行われているなめしにはいくつかの種類があり、どんななめしを施したかによって、革の質感も異なったものになります。なめした皮は水につけても元の状態にもどることはなく、腐ることもないんですよ。なめしの種類については、次の項目で見ていきましょう。

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なめしの種類

なめしの種類には、おもに「クロムなめし」「タンニンなめし」「その他」の3つがあります。なめすことで、違った魅力を持つ革へと生まれ変わります!それぞれのなめし方法には、どんな特徴があるのでしょう?

クロムなめし

これが、今の一番一般的な方法です。クロム塩という成分を繊維状のコラーゲンとくっつけることで、なめらかさを出します。なめすのに時間もかかりませんし、染料を直接使って色を付けられるので、楽に加工できます。クロムなめしは軽く、やわらかくて熱にも強いのが特徴的ですね。

タンニンなめし

これは、植物成分由来のなめし方法です。タンニンという渋成分に含まれるポリフェノールが、皮のコラーゲンタンパク質とくっついて、なめされていきます。かたくて型崩れしにくく、丈夫だという特徴がありますが、加工するのにだいぶ時間を要するのが欠点といえるでしょう。

その他

もう一つクロムなめしとタンニンなめしを合体させた、混合なめしという加工方法があります。コンビネーションなめしとも呼ばれています。2種類のなめし剤のいいところだけを生かすために考え出されました。そのほか、ホルマリンや油、アルミニウムなどを使う方法もあります。

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製造工程・その1

どんなふうに革になっていくのか…?その製造工程を見ていきましょう。まずは、第一段階を紹介します。

原皮と水戻し

動物の皮の多くは海外から輸入したものを使っています。国産は数が少ないということもありますが、革に加工するには海外のものが適していると言われます。大きな樽状のドラムと呼ばれる水入りの機械に皮をかけます。皮のほとんどは塩漬けになっているので、これで元の状態に戻します。

背割り

大きなものは、背中の部分で半分に切り分けます。このとき、一気に切ってしまうのが、キレイな革に仕上げるコツなんですよ。これには、熟練した技術が必要になります。

石灰漬け

次に毛を取り除き、いらないタンパク質や脂肪を分解するために、石灰と硫化ソーダ液に浸します。

フレッシング

こうして石灰漬けにしても、結合組織や脂肪は取りきれません。そこで、フレッシングという作業をします。専用の機械に挟み込んで、引っ張ります。

脱灰(だっかい)と酵解(こうかい)

石灰漬けでしみ込んだ成分を分解、中和する作業で、一つの機械で行います。さらに酵素の力で、まだ残っている不要な成分を取り除き、皮の表面をなめらかにしていきます。

なめし

いよいよ“皮”が“革”に生まれ変わるときです!<なめしの種類>の項目で説明したように、それぞれの方法でなめしていきます。革の状態になるまでの期間は、その「なめし方法」によって異なります。

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製造工程・その2

これから、製造工程第二段階に入ります!なめされて、出来上がった革がさらにどうやって加工されていくのかを紹介します。

加脂(かし)

革をドラムに入れて、油剤を塗ります。この作業をすることで、革がやわらかくなり、ある程度の光沢も出て、水にも強くなります。

伸ばし

ここまででシワだらけになった革を、キレイに伸ばさなければいけません。機械を使う方法と、手作業で行う方法の2つがあります。

乾燥

乾燥は「なめし方法」の違いによって、日に当てて乾燥させる場合と、屋内の風通しのいいところで乾燥させる場合とがあります。

革すき

機械を使って、革の厚みを整えます。どんな革製品になるのかによって微妙に厚さが変わってくるので、この作業には高度な技術が必要になります。

染色と乾燥

革に色をつけていきます。染料を入れたドラムに入れて、半日から1日くらいかけて、染め上げます。ここで、また乾燥させます。基本的には、自然乾燥で4日〜1週間が理想的です。

塗装

革のかたさを調節してから、塗装作業に入ります。革の表面を保護し、色や見た目、手触りなどをよくします。

アイロンと型押し

これで、仕上げの作業となります。機械を使って、型押しが行われます。最後に計量が済んだら、ようやく完成です!


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