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太鼓の革

身に付けるもの以外にも、私たちのまわりには結構色々なところに革が使われています。その中から、太鼓について見ていきたいと思います。よくお祭りなどでも使われて馴染み深い太鼓も、いい音色が出るためには革が重要なポイントになります!太鼓の作り方(革の張り方)などを紹介しましょう。

太鼓の構造

太鼓太鼓は革さえ良ければ、いい音が出るというわけではありません。そのほかにも、太鼓はさまざまな部分から成り立っています。では、さっそく太鼓の構造を見ていきましょう。

膜は、太鼓のばちが当たる部分をいいます。この部分は、「面」や「鏡」と呼ばれています。

歌口

歌口は、胴が面に触れる部分をいいます。歌口の仕上がりによって、太鼓の音も変わってきます。

胴は膜を支えている部分です。ここで音を響かせることができます。

カン・座金(ざがね)

カンは太鼓を持ったり、つるしたりするための取っ手のようなものです。座金はとてもキレイな形に作られている、カンを固定するためのものです。

ビョウ

黒くて丸いビョウは、膜を胴に固定するためのものです。

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胴について

胴は、太鼓をたたいたときに出る音を響かせるための大事な部分になります。太鼓の種類によって、平らだったり、長かったり、真ん中がくびれていたり…と、さまざまな胴の形があるんですよ。

また、太鼓の胴を作るのに使われる木にも、いろんな種類があります。一番適している木はケヤキと言われていますが、そのほかにもかたく、木目が詰まっているタモ、シオジ、センなどの太い木が向いています。昔は、太鼓の胴に適している木を探すために、山ごと木を買ったとされています。

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膜は革でできている!

太鼓太鼓の膜は、動物の皮でできています。これまで紹介してきたように、一口に動物の皮と言っても色々な種類がありますよね。太鼓にはヤギ、羊、馬、犬などの皮が使われますが、なかでも和太鼓によく使われているのは、赤毛和牛の皮!この皮が強く、粘りがあっていいと言われています。毛を取り除き、皮から革へ仕上げられたものが、太鼓の膜として用いられます。太鼓の革の作り方については、次の項目で紹介することにしましょう。

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太鼓の作り方

さて、太鼓はどのように作られるのでしょうか?実は、この太鼓の作り方、太鼓屋さん(地域)によって少しずつ違うんですよ。ここでは、主に西日本で多い作り方を見てみることにしましょう。太鼓作りには、ものすごい時間と手間がかかります…。

胴を作る

  1. 切り出した木を胴の長さに切って、なかを丁寧にくり抜き、外側を削ります。
  2. 涼しい場所で3年ほど、自然乾燥させます。
  3. 外側にカンナをかけたあと、ノミで歌口を仕上げ、との粉を塗って色をつけます。
  4. 座金、カン打ちをして、胴部分は完成です。

革を作る

  1. 保存のために塩漬けにしていた皮の塩を抜いてから、石灰につけます。
  2. カマボコ板とよばれる大きな台の上で、毛抜きを行います。皮の裏に残っている肉片や脂なども取り除き、水洗いします。
  3. 戸板に皮を広げて、のばしながらクギで留めていきます。これを水ばり作業といいます。
  4. そのまま2〜3日、天日干しにします。こうして完成した革を裁断し、カンナで厚みをそろえます。
  5. 革のふちに切り込みを入れて、樫などの丸い棒を使って、管を通します。
  6. 仮張り用の台に革を広げてロープをかけ、革を少しずつのばしていきます。天日干しにして、しばらく寝かせます。

胴に革を張る

  1. 寝かせておいた革を水を含ませて、胴にかぶせます。台と管に交互にロープをかけてから、ねじり棒という棒にロープを通して、革をのばします。
  2. 木づちで試し打ちをしながら、さらにのばしていきます。革が一番のびたときにビョウを打ちます。ちなみに打ち方や位置は、職人さんによって異なります。
  3. 最後に胴をキズつけないように注意しながら、余った革を切り取って、完成です。
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