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製本に使われる革

革は製本するときにも使われます。本の表紙に今もよく見られる革ですが、本が巻物から冊子に変わった頃から、革の表紙がありました。ここでは、革と本の関係を見ていきましょう。革の心地よさとともに、楽しい読書の時間を過ごしてみませんか?

昔の本は、どんなもの?

昔は書物といえば巻物が一般的でしたが、4世紀後半に入ってから冊子へと変わっていきます。8〜9世紀には、折丁を背バンドに固定するように綴じ、本の反り返りやシワ防止のために重い表紙をつけて、その上に金属の留め金で本がしっかり閉じるようになっているものも登場しました。また、当時本を横に置くことが一般的だったため、表紙の真ん中や四隅に飾りビョウなどを付けて、直接床面につかないようになっている本もあったんですよ。

こうした頑丈な製本は、16世紀頃まで行われていたと言われています。こういった頑丈な製本は、本そのものに動物の皮が使われていたために行われていなのですが、それから次第に紙へとその材料が変わっていきました。それで、重厚なスタイルの本は少しずつ姿を消していったのです…。

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表紙の材料

牛(ステアオイル)昔は表紙の材料として羊、ヤギ、牛(子牛)、豚の革が使われました。生の皮を発酵させて毛を取り除き、石や金属でこすって脂肪分を落とします。タンニン液につけてなめすと滑らかな革になります。なかでも子牛革はやわらかくて、どんな色にも染めることができるんですよ。赤味がかった茶色がよく使われましたね。
ヤギの革はシワなどがはっきり出るのが特徴で、赤や青、緑などの鮮やかな色に染められます。毛穴が特徴的な豚革は、ミョウバンで漂白されているのが一般的です。羊革はふわふわ感が好まれます。時代や地域によって、これらの革の使われ方には違いがあります。時代の移り変わりとともに、革のほかにも、紙や布などさまざまな素材が本の表紙の材料として使われるようになりました。

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製本の種類

製本の種類製本の方法には、いくつかの種類があります。多くの人が手にするものなのか、それともある特定の人だけが長く持っているものなのか…それによって、製本のしかたも変わってきます。

上製本

上製本は耐久性に優れているため、長期保存に最適です。「糸とじ」なので、本が目いっぱい開き、とても読みやすいという特徴があります。また、本の中身も丈夫になります。学校の論文や記念誌などによく用いられますね。

無線とじ

一番一般的な方法と言えるでしょう。この製本方法は、ボンドなどで留めて、本文に表紙を接着させて仕上げます。電話帳や教科書などにも多く用いられている方法で簡単にできます。

中とじ

この方法はホッチキスで何ヶ所か留めるだけなので、耐久性が劣ります。パンフレットや雑誌、取扱説明書などの比較的ページ数の少ないものによく用いられています。

その他の方法

和製本、ガンダレ製本、リングとじ製本などがありますが、めったに用いられていません。

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革の表紙の魅力

本の表紙として、いろんな素材がある今も革は多くの人々に親しまれています。高級感あふれる革を本の表紙に使うと、読んでいるあいだも手によくなじんで気持ちいいと人気があります。革のふちにステッチなどが施されているものは、とくに好評ですね!革の表紙で、飾りのあるものはあまり見かけないというのが、その理由の一つでしょう。また、意外と壊れやすい辞書の表紙にも革を使うといいんですよ。

今は電子辞書を使う人も多いと思いますが、長い間使っている辞書には愛着を感じる…という人もいるはず。丈夫にできている辞書も分厚いものなんかは、バラバラになりやすかったりしますよね。そんなときに、革が役立ちます。さらに使い込んでいくうちに、しっくりと手になじみ、一層使いやすくなりますよ♪

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